五島の教会群
中学から大学までプロテスタントの学校で、キリスト教の教えは別として、キリスト教の知識は海外旅行、海外の絵画鑑賞、本を読むときに役立っています。遠藤周作、三浦綾子とかは結構読んでいて、特に遠藤周作の「沈黙」とかは感銘を受けた本です。最近、読み返してみて、物語の中で代官が主人公にキリスト教ではなく、別のものであると語り、主人公自体自問自答を繰り返します場面が印象に残っています。無信教者が信仰等は何かを考えれる本ではないかと思います。
五島にはたくさんの教会があります。キリシタン弾圧のあった江戸時代の頃に長崎の外海の方からキリシタンが移住し、各集落の中でひっそりと信仰を続け、やっと信仰の自由が認められてから、集落ごとに自ら教会を建てて、現在でも住民たちの祈りの場となっています。現地に行って気づいたのは、かなり辺鄙な場所で集落を形成しており、当時の開拓の困難さ、その後生活の厳しさなんかを感じれます。また、信徒発見から明治初期に弾圧があったことは今回、初めて知りました。今回、長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産として認定され、各所で潜伏キリシタンの歴史等を説明する施設もあり、あらためて潜伏キリシタンの歴史を知りうる旅にりました。
平成30年9月